真夏に咲いた奇跡の恋花火

恋愛(ピュア)

茶葉月ゆら/著
真夏に咲いた奇跡の恋花火
作品番号
1695451
最終更新
2023/12/13
総文字数
35,888
ページ数
79ページ
ステータス
完結
PV数
3,239
いいね数
1
数千発のうち、わずか数輪だけ咲くハート型の花火。
通称『恋花火』。


私達の町で行われる夏祭りでは、
その花火を好きな人と一緒に観ると
恋が実ると言われているらしい。


正直、迷信はあまり信じないタイプ。

だけど、
少しでも距離を縮めることができたらいいな。


なんて思っていた矢先──。



「ごめんなさい」

「僕、好きな人がいるんです」



***

真面目&頑張り屋 黒髪地味子

×

無気力&マイペース ゆるふわイケメン

***



容姿も性格も天と地の差。
どこからどう見ても釣り合わない。

だから不発に終わって正解だ。


そう諦めていたけれど──。



「皆吉さんのバカバカバカっ。バカ正直者っ」

「大丈夫。隠してるから。我慢しないで」

「マジ? 俺もだよ。お揃いだね」



照れ隠しの悪口を吐いたかと思えば、
優しく包んでくれたり、顔をほころばせたり。



「また来年も、一緒に観ようね」



君の想いに触れた瞬間、
真っ暗だった私の心に恋花火が弾け咲いた。



2023/6/20 執筆開始
2023/9/1 完結公開

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