「羽田!?」
久斗さんは二重で驚く。
「なっ、何かまずいことでもありましたか……? マンションから近いし、大好きな料理も携われるのでここに決めたのですが」
久斗さんの反応に焦りながら理由を述べると、彼はなぜか苦笑する。
「……なんだ、無意識か。じゃあ、仕事の合間につむぎの働いている姿を見に行くよ」
「え?」
「俺はほぼ羽田にいるだろ? いつでも会いに行けるじゃないか」
「!?!?!?!?!?」
仕事を見つけることに必死で、羽田空港で働くという重要性をまったく認識していなかった。
久斗さんとの距離が物理的にすごく縮まったということだ。
「羽田の求人を見つけてよかったっ……!」
心の中で叫んでしまった。いや、もしかしたら口に出してしまったかもしれないけれど、今はどちらでもいい。
気になっていた職場で働けるのもそうだけれど、久斗さんがいる土地で働けるとなるともっとやる気になる……!
私の顔を眺めていた久斗さんは、くすっとまた小さく笑った。
「あそこでなら、つむぎが楽しくやれそうで安心だ。料理作らせてもらえるといいな」



