エリートパイロットは没落令嬢を惜しみない愛で包む


久斗さんにおんぶで抱っこは少し落ち着かないわ。
もっと私にできることはないかしら……。

辺りを見渡していたら、ふとダイニングテーブルに置いていたスマホがちかちかと点滅しているのが目に入る。
メッセージが来ているようだ。
すぐに確認すると、差出人は久斗さんの妹の小春さんだった。

【お兄ちゃんから聞きました。もうこちらにいらっしゃるんですね! ちょうど明日お休みなので、品川でランチでもどうですか?】

小春さんが気さくな文言で誘ってくれて、つい笑みが零れる。
気にかけてくれたことが嬉しく、私はすぐに彼女にOKの返事を送ると、一瞬で返事が返ってきた。
【明日お会いできるの楽しみにしてますね! 明日の十一時に、品川駅の中央改札口の時計台の前に待ち合わせで】

札幌では年上の従業員の女性とばかり話していたので、同い年ぐらいの若い女性とこうやってランチに行くのは短大を卒業して始めてだ。少し緊張するが、仲良くなりたいと切に思う。

久斗さんも私と小春さんが仲良くなったら、とても喜ぶわよね……!