久斗さんはそう言って、小春さんに優しい眼差しで問う。
すると彼女は少し照れくさそうな顔で目配せをし、再び私に視線を戻した。
「お兄ちゃんから聞いたんですが、つむぎさんと私ほとんど年齢が変わらないんですよね。ぜひ仲良くしてほしいです」
「あ……とても嬉しいです。こちらに友人は誰もおらず寂しくて。ありがとうございます」
「よかったわ」
小春さんの言葉が心強く、私はつい満面の笑みを浮かべてしまった。
すべてを置いて知人がほとんどいない東京で暮らすことは、正直かなり不安だった。
だからこうやって友好的に接してくれる小春さんの優しさが、身に染みるほど嬉しい。
「小春、つむぎは東京の右も左も分からないから色んなところに連れて行ってやってくれ」
「もちろんよ。任せて、お兄ちゃん」
久斗さんがさらにフォローしてくれて胸が温かくなる。
素敵な兄妹だな。
私もお兄ちゃんが欲しかったわ……。
ずっと一人っ子育ちの私はつい羨ましく思ってしまう。



