つむぎが好きそうな店を何店舗か周り、宣言通り店員と一緒に俺がいくつか洋服を選んだ。
彼女は初めこそ申し訳なさそうにしていたが、俺が洋服を見立てると、毎回とても喜んでくれる。それがとても嬉しかった。
彼女は人にものを買って貰うのは苦手なようだが、選んでもらうことは好きなようだ。
「少し大人すぎて……緊張します」
最後の店で見たグレージュ色のAラインワンピースがよく似合っていたので、俺の勧めでつむぎはそのドレスを着て食事会に行くことになった。
フィッティングルームに置かれている豪奢な鏡に不安げなつむぎが映っている。
そんな彼女に安心してほしくて、俺は微笑みかけた。
「よく似合っているんだから自信をもて。分かったか?」
「……っ、ありがとうございます」
「ああ、あとこれ。一度履いてみてくれるか?」
彼女が試着している間に選んでおいたヒール靴を彼女の足元に置く。
真っ白な生地にラメが散らばり甲の部分には小さなラインストーンが斜めに入っていて、上品ながらも華やかな印象だ。
七センチを選んでみたが、試着の際に彼女がバランスを崩さないか心配になる。
「肩に掴まって」



