エリートパイロットは没落令嬢を惜しみない愛で包む


羽田空港を出て、顔合わせを行う予定の銀座で車を停める。
百貨店の中に入り、つむぎの希望で最上階にある洋食屋に入った。

「おいひい……! 卵がとろとろだなぁ、生クリームをたっぷり入れてるのかな」

礼儀正しく控えめに会話をしていたつむぎだったが、オムライスを口にしてから饒舌になった。
彼女が食事をしている顔はこちらも釣られて微笑んでしまうほど、幸せそうだ。

「君は食べることと作ること、どちらが好きなんだ?」

思わず質問すると、彼女はぴたりと手を止め首を傾げる。

「んん……難しい質問ですね。でもどちらかというと作ることでしょうか……。喜んでもらえるともっともっと作りたい……ってなりますし」

「じゃあ俺にもいつか作ってくれ。君の手料理を食べてみたい」

「!」

つむぎは突然大きな目を見開き、きらきらと輝かせて何度も頷いた。

「もちろんです! ぜひ、久斗さんにご飯を作らせてください」

急にやる気に満ち溢れた彼女を少々不思議に思うが、こうやって分かりやすくを反応を見せてくれると嬉しいものだ。