背後から男性の声が聞こえ、はたと動きを止める。
「お怪我をされていますか? 立ち上がれますか? お客さ――……」
真横にやって来た彼は私を覗き込むなり、切れ長の瞳を大きく見開いた。
「久斗さん……?」
「つむぎ?」
視線が絡んですぐ私たちの間に流れる時間が止まり、周りの音も聞こえなくなった。
目の前にいるのは、たしかに久斗さんだ。
彼は深い青のダブルスーツを着ており、肩に金色の四本線が入っている。どこから見てもパイロットにしか見えない。
久斗さんも信じられないといった顔で、固まっている。
「どうして久斗さんがここに」
「それは俺のセリフだ」
久斗さんは我に返ったようにそう告げると、体を乗り出しぐっと距離を近づけてきた。
至近距離にある端整な顔は、まっすぐこちらを見つめ私の様子をさらに探ってくる。
「君、体調が悪いのか?」
「大丈夫なのですが、腰が抜けて立てなくて」
「そうか、失礼」
彼は短く言葉を切ると、私の脇腹あたりに腕を差し込み力を入れる。
「ここにいるのは危険だ。俺が脱出を手伝う。掴まってくれ」
「は、はい」
久斗さんに従い彼の逞しい体に抱き付くと、ゆっくりと座席から引き剥がされた。
通路まで引きずりだされ、そのまま跪いた彼に横抱きにされる。
「……っ!?」
「すぐに君を外に出すから安心しろ」
「お怪我をされていますか? 立ち上がれますか? お客さ――……」
真横にやって来た彼は私を覗き込むなり、切れ長の瞳を大きく見開いた。
「久斗さん……?」
「つむぎ?」
視線が絡んですぐ私たちの間に流れる時間が止まり、周りの音も聞こえなくなった。
目の前にいるのは、たしかに久斗さんだ。
彼は深い青のダブルスーツを着ており、肩に金色の四本線が入っている。どこから見てもパイロットにしか見えない。
久斗さんも信じられないといった顔で、固まっている。
「どうして久斗さんがここに」
「それは俺のセリフだ」
久斗さんは我に返ったようにそう告げると、体を乗り出しぐっと距離を近づけてきた。
至近距離にある端整な顔は、まっすぐこちらを見つめ私の様子をさらに探ってくる。
「君、体調が悪いのか?」
「大丈夫なのですが、腰が抜けて立てなくて」
「そうか、失礼」
彼は短く言葉を切ると、私の脇腹あたりに腕を差し込み力を入れる。
「ここにいるのは危険だ。俺が脱出を手伝う。掴まってくれ」
「は、はい」
久斗さんに従い彼の逞しい体に抱き付くと、ゆっくりと座席から引き剥がされた。
通路まで引きずりだされ、そのまま跪いた彼に横抱きにされる。
「……っ!?」
「すぐに君を外に出すから安心しろ」



