小春は大きく目を開ける。
しかし言葉を発することなくじっと悔しそうな顔で一点を見つめており、何かを考えているように見えた。
「――話は以上だ。お前が変われないというのなら、俺がこの家に今後来ることはない」
黙り続ける小春をその場において、家を出る。
俺は本気だ。
いくら血が繋がった妹であろうと、つむぎを傷つけるのなら許すわけにはいかない。
そう強く思うが、胸が激しく痛む。
過去のいっしょにすごした様々な思い出が思い出されるからだろう。
小春は妹だが、立場的には自分の子供のようでもある。
精神的に俺から自立してもらい、この関係性を変えなければならない。
どれだけ時間がかかろうと、俺は小春を待ち続ける――。



