ホテルのエントランスを出て、タクシーの待機レーンに歩いて行く。
顔見知りのベルボーイに誘導され、横付けにされていた黒塗りの国産車に乗り込んだ。
「天王洲のジル品川はご存じですか?」
「もちろん。都内一の高層マンションですね」
「ええ、確か」
タクシー運転手に返答してすぐ、車が発車する。
ひと息ついたところで、バックからタブレットを取り出し、真っ先にスケジュールアプリを開いた。
明日は一発目のフライトが新千歳で九時。羽田戻りで福岡でステイ。久々の国内線か。
最近は多忙を極めているため、明日の予定を把握するのがやっとだ。
これでも雑務はすべて、最近就いた秘書が手配してくれているので幾分楽だ。
次にメールアプリを開き、朝から見れていなかった要件に目を通していく。
会社の役員としてタスクを地道にこなしていく感覚は、航空学生で大量の試験をこなしパイロットを目指していたときと重なる。
俺の本当の肩書は、JAR航空代表取締役社長、そして同社の現役パイロット。
執行役員として二足の草鞋を履き始めたのは、約三年前。機長に昇給したのと同時だった。
顔見知りのベルボーイに誘導され、横付けにされていた黒塗りの国産車に乗り込んだ。
「天王洲のジル品川はご存じですか?」
「もちろん。都内一の高層マンションですね」
「ええ、確か」
タクシー運転手に返答してすぐ、車が発車する。
ひと息ついたところで、バックからタブレットを取り出し、真っ先にスケジュールアプリを開いた。
明日は一発目のフライトが新千歳で九時。羽田戻りで福岡でステイ。久々の国内線か。
最近は多忙を極めているため、明日の予定を把握するのがやっとだ。
これでも雑務はすべて、最近就いた秘書が手配してくれているので幾分楽だ。
次にメールアプリを開き、朝から見れていなかった要件に目を通していく。
会社の役員としてタスクを地道にこなしていく感覚は、航空学生で大量の試験をこなしパイロットを目指していたときと重なる。
俺の本当の肩書は、JAR航空代表取締役社長、そして同社の現役パイロット。
執行役員として二足の草鞋を履き始めたのは、約三年前。機長に昇給したのと同時だった。



