彼に出会う前は先が見えない、真っ暗なトンネルを歩いているみたいだった。 でも今は違う。 私も父もそしてホテルの従業員もみな、久斗さんの手によって幸せに導かれているのだ。 感謝してもしきれない。 「それは俺のほうだ、つむぎがいなければ俺の幸せはない」 久斗さんは私に覆いかぶさり、唇を重ねてきた。 身も心も幸せに満たされて、彼の広い背中に手を回す。 これからはふたりで、私たちの幸せな家庭を作っていきたい――。