矢代さんの言葉に胸がジーンと熱くなっていると「分かったな!?」と念を押された。
「はい!」と大きな声で返事をすると、突然太い手が伸びてきてグイッと腕を引っぱられた。
「お前どうせ暇だろ。ちょっと買い物に付き合え」
「か、買い物!?」
「プレゼントを選ばなくちゃならない」
誰の買い物なのか聞かされないまま、モノレールに乗り品川で降りる。
女性向けの雑貨屋や洋服屋が入っている駅ビルに連れてこられ、ようやく矢代さんは白状した。
「秋元のオバサンがもうすぐ誕生日なんだ。どれがいいだろう」
「え?」
「お前、女なんだから大体好みとか分かんだろ」
その照れた横顔を見た瞬間、矢代さんが秋元さんのことを好きだと気付いてしまった。
「ええええええ―――――!?」



