エリートパイロットは没落令嬢を惜しみない愛で包む


絶え間ない甘い刺激の中、ちくちくと鋭い痛みが走る。
この痛みが久斗さんの胸の痛みのようにも思えた。
矢代さんに安易にプレゼントをしようとして、傷つけてしまったのだろう。
私が逆の立場だったら、同じように嫉妬してしまう気がする。
久斗さんは胸もとにいくつもの痕を残し、ようやく舌を離した。

「ひ……久斗さん」

感じたことのない甘い刺激に、頭が混乱しながらも顔を上げる。久斗さんは熱っぽいを細め、吐息混じりに呟く。

「俺のこと嫌いになったか?」
「そんなことっ……あるわけないです」

むしろ気持ちよさまで感じてしまったのだとはさすがに言えない。
それに、久斗さんが嫉妬してくれたのがどこか嬉しい自分がいた。

久斗さんは安堵したような表情で、私の唇に労わるような優しい口付けを落とし、洋服を着させてくれた。

「もっとつむぎの肌を味わっていたいが、行かなくちゃならない」