思い切って私も気持ちを全部吐き出す。
久斗さんは驚いた顔ですべて聞いた後、ふっと笑って「君以外興味がない」とはっきりと伝えてくれた。
ふたりで手を繋ぎながら、視線を絡ませ合う。
「私の気持ちは、出会ったときからずっと変わっていません……今なら、この気持ちが憧れじゃないとはっきり言えます。久斗さんのことが……好きです」
心からの本心を伝えると、彼は優しく微笑んで受け止めてくれた。
そのまま互いに目を逸らすことなく、引き寄せられるようにもう一度口づけを交わす。
「これからもよろしくな、つむぎ」
「はい……」
視線を絡ませながら、啄むようなキスをする。
すると、ふいに「あー!」と高い声が近くで聞こえてくる。
「ママ、お兄ちゃんたちキスしてるよー!」
「ちょっとやめなさい!」
通りかかった男の子が、珍しそうな顔でこちらに指をさしているのを見て、私たちは急いで体を離した。
告白が嬉しくて、ここが外だってこと忘れてたわ……!
慌てふためく私をみて久斗さんは声を殺して笑っている。
彼は私の腕を引くと、そっと耳元に唇を寄せてきた。
「……!」
「家でキスの練習から始めようか、つむぎ」
「れ、練習……って、どうやって?」
「さあ?」
久斗さんは頬に淡いキスを落とし、それから手を握ってくれた。
恋愛初心者の私には、〝練習〟がどういったものになるのかも分からないが、きっと彼に任せていれば大丈夫だ……。
夕焼けや飛行機を楽しむ余裕もなく、私はただただ隣にいる彼のことを考えていた――。



