エリートパイロットは没落令嬢を惜しみない愛で包む



「ごちそうさまでした」

幸せな気持ちのままパスタを平らげる。
久斗さんはそんな私を見て温かい眼差しを向けた。
日に日に好きな気持ちが膨れ上がっていく。だからなのか、少しずつ胸の痛みが強くなってきている気がしている。

久斗さんは、私のことどう思っているのかしら……。

同居を初めて一カ月が経ち、確実に仲良くはなれている気はするけれど、夫婦に近づいているのかは分からない。
もちろん、私のことを女性として好きになってくれているのかも分からない。

「じゃ、じゃあお皿片付けちゃいますね。久斗さんのもいっしょに」

思わず長い時間彼を見つめてしまったことに気付き、我に返る。
その場に立ち上がって配膳を始めると、私に続いて久斗さんも椅子から立ち上がった。

「つむぎ」
「……え?」

背後から名前を呼ばれハッとした直後に、彼の体温が私の肌に触れた。