退勤をし、帰路に就く。
たくさん食材を買い込んでマンションに戻ったはいいが、体がへろへろだ。
「うう、ちょっと休憩」
冷蔵庫に一通りの食材を入れて、勢いよくソファに座った。
バイトを始めた頃は気を張っていて家事も頑張れていたし、笑顔でもいられた。
でも今になってどっと疲れがきた気がする。
私だって久斗さんみたいに頑張りたいのに……。
なんでこんなに上手くいかないんだろう。
お客さんやスタッフさんに迷惑をかけて、役に立たないままお金をもらって。
自分の存在価値を見出せない。
久斗さんはパイロットとしても経営者としてもあんなにすごいのに。
私はいろんな人に助けてもらってるのに、これっぽちも接客できないで……。
「ぐすっ……ぐすん」



