極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 ……私は、何考えて……っ。

 見てくれているだなんて、そんな自意識過剰みたいな事……今まで思った事、なかったのに。

 私、少し変だ。

 さっきからだけど、秦斗君と居ると自分が自分じゃないみたい。

 今だって、普段の私じゃ考えないような事を思ってしまっている。

 ……何でこんな事、思ってるんだろう。

 それは分からない……はずなのに。

 心にもやがかかっていて、定まらないこの気持ち。

 曖昧で正体が分かっていないのに、どうしてだろう。

 ――少しだけ、幸せな気持ちに包まれている感じがするのは。

 初めての気持ちに私は、戸惑う事しかできない。

 私はその後も、そんな気持ちに悩みながらいつもの公園まで一緒に帰った。



 翌日私は早速、紗代ちゃんに相談する事にした。

 今まで男の子とお出かけした事なかった私だから、何をどうすればいいのかがさっぱり。

 右も左も分からないから、女子力が高い紗代ちゃんに聞いてみようと思ったんだ。

「それってデートなんじゃない? 氷堂と出かけるんでしょ?」