だけど窓から離れても、歓声のような声はずっと聞こえていて。

 私はさっきの事を忘れようと、小さく首を振った。



 そんな騒がしい朝が過ぎ、この後は体育の時間。

 体育はいつも1組と2組の混合で、いつもより人が多い。

 そして私は紗代ちゃんの隣に居るからか、快く思われていない視線を向けられていた。

「なぁ、やっぱ金森さんと湖宮さんって合わねぇよな。」

「だよな……湖宮さん、地味だしな……。」

「正直言って釣り合ってないよな、あれ。」

 やっぱり紗代ちゃんはモテるなぁ……。

 それもそうだ。紗代ちゃんは私なんかとつるむ性格の子じゃない。

 もっと可愛くて派手で……そういう子たちと、合うはずだ。

 でもそれを前言えば、とても怒られた覚えがある。

『あたしは結衣と居るのが一番楽しいの! 結衣の隣は癒されるっていうか、落ち着くっていうか……そんな感じになるからあたしは一緒に居るの!』

『だ、だけど私よりも、もっと派手な子たちと一緒に居たほうが良い気がするんだけど……』