私の見た目は、規定通りの着こなしの制服に肩より少し長い紫寄りの黒髪。

 眼鏡を付けているし、元々が可愛くないから言ってしまえば地味子の状態だ。

 ……でも、目が悪いわけではない。

 伊達眼鏡がなきゃ、落ち着かないんだ。

 内気な性格な私は、どうにかしてみんなと仲良くなろうと頑張った。

 自分から話しかけに行ったり、みんなと話題を合わせようとしたり。

 自分なりに、頑張ったつもりだった。

 だけどそれは全部、無意味だった。

『湖宮さんってさ、うちらと仲良くなろうと必死になっててウケるんだけど。』

『マジでそれ。頑張ったって湖宮さん自身が面白味もない人間だから、あたしらとつるむなんて無理に決まってるよね~。』

 ……結局、私の努力は報われなかった。

 小学校の頃に言われた言葉が今でも心に突き刺さっていて、棘が取れない。

 それ以来、私は何をするのにも自信がなくなってしまった。

 学校に行くのも、怖くなった。

 行けば誰かに何かを言われるような気がして、完全に怯え切っていた。