極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 そのまま秦斗君は、長い指で私の涙を拭った。

「どうしたの、結衣さん。何か不安な事でも、あった?」

「……っ、うん……あ、る。」

 あぁ、きっと彼には敵いっこない。

 私は隠すのをやめて、ぽつりと一つずつ話し始めた。

 返答を聞いた秦斗君は、優しく頭を撫でてくれる。

「それは、俺が解決できる事? そうだったら、教えてほしい。結衣さんの力になりたいから。」

 なだめるような声色に、涙腺が緩みそうになる。

 だけどぐっと我慢して、少し震えている唇を開けた。

 ……秦斗君じゃないと、解決できないから。

「私、秦斗君のこと好きなのっ……。」

「……好きって、どういう意味で?」

「こ、これからも秦斗君と、ずっと一緒に居たいって思うほうの、好き……っ。」

 私の言葉を怪しんでいた秦斗君。

 でもすぐ、私を痛いくらいに抱きしめた。

「それは……自惚れてもいいの?」

「えっ……? うぬぼれる……?」

「うん。結衣さんは俺のことが好きだって思っても、いいの?」

 耳元で小さく、心配そうに零された言葉。