極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 告白しても、大丈夫なんだろうか。

 そんな不安が、私を苛んでいた。

 スクールバッグのボタンを留めながら、大きな深呼吸をする。

 そんな中、私の背中を誰かがドンッと叩いた。

「結衣ちゃ~ん、なーにため息なんか吐いてんですか~? この智香が相談乗りますぜ~?」

「いや、そりゃこーなるでしょ。今から氷堂に告るっていうのに。智香はほんと、遠慮がないっていうか……ま、確かにあたしも結衣ちゃんのこと心配ですし。」

「そーよそーよ! あぁ結衣ちゃん、教えるんだあたしに!」

「智香だけずるすぎ。……ごめんね、智香がうるさくって。」

 あ……捺ちゃんと、智香ちゃん……。

 二人はにかっと笑い、そんな優しい言葉をかけてくれる。

 ……心配、かけちゃってるのかな。

 不安や緊張、少しの恐怖が私の心にある。

 私に告白なんて、できないと思う……。

 こんな臆病な私に、そんな大層な事は……。

「結衣ちゃん、よしよし~。だいじょーぶ、結衣ちゃんならいける。」

「ともか、ちゃん……。」