極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 今にも喧嘩しちゃいそうな二人に、私は慌てて割って入った。

「ふ、二人とも喧嘩はダメだよっ! 仲良くしようっ?」

「「こいつとは無理。」」

 えぇ……絶対、仲良くできると思ったんだけどな。

 今みたいに息がぴったりだし、喧嘩するほど仲がいいって聞くし……。

 けどここまで否定するのも、珍しいと思う……やっぱり、仲良しなんじゃ。

 そう思ったけど、口に出すのはやめておいた。きっとループしてしまう。

「あ、阿辺君はどうして私を呼んだの?」

 とりあえず今の状態から進まなきゃ、と考えて話を持っていく。

 事の発端は、阿辺君が私のところに来た事だ。

 だからそれを聞けば、話が進んでいくはず!

 私がそう単刀直入に聞いてみると、阿辺君は少し苦い顔を浮かべて。

「湖宮は……氷堂のこと、イメチェンするほどに想ってんのか。」

 ……小さな声で、口に出した。

「はぁ? あんた何言ってんのよ、意味が分からないんだけど。」

 紗代ちゃんが、さっぱりといったように呆れた声を上げる。