極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 無邪気な笑顔を浮かべ、照れたように頬を染める結衣さん。

 正直、可愛さが尋常じゃない。

 ここが学校じゃなかったら、本能的に抱きしめていただろう。

 だから代わりに、こんな言葉を口にした。

「結衣さんはどんな姿でも、可愛い。可愛すぎる。」

「えっ……?」

「……可愛すぎるから、これ以上、結衣さんのことを好きにさせないで。」

 余計に溺れてしまうから。

 それこそ、自力では戻ってこれないほどに。

 そうじゃなきゃ、俺はどんな手を使ってしまうか分かったものじゃない。

 独占欲というものが強い俺は、溺れて戻れなくなったら結衣さんに何をしでかすか予想ができない。

 まだ抑えられているほうだけど、流石にこれ以上は。

 ……俺自身が、もたない。

「それは……いや、嫌だよ……私は……」

 ……え?

「結衣さん?」

「わ、私は――」

 ――キーンコーンカーンコーン

 結衣さんが何かを言いかけたと同時に、大きなチャイムの音が響く。

 まぁ、時間的にも仕方ないか……俺が結衣さんを連れてここに来たのは、ホームルームが始まる数分前だったし。