極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 だったらあの人の数は、流石に応えただろう。

 俺でも、あんな大人数に囲まれたら戸惑ってしまう。

「結衣さん、どうして今日は眼鏡をかけてないの?」

 気持ちが落ち着いてから、俺は話を切り出した。

 いろいろ聞きたい事はあるけど、一番はまずそれだ。

 今の結衣さんは、誰よりも可愛くて心臓が止まってしまいそうなほど。

 結衣さんには耐性がついた……なんて勝手に思っていたかもしれないけど、全然そんな事なかった。

 もう本当に、可愛すぎる……。

 もちろん俺は眼鏡をつけている状態の結衣さんから好きになったから、どんな結衣さんでも愛おしい。

 ……でもこれは、ダメだろ……っ。

 ぐるぐると、当てるあてもない気持ちを懸命に押し込めようと努める。

 その時に結衣さんは、ゆっくりとおぼつかない様子で言葉を紡ぎだした。

「私、秦斗君に釣り合うような人になりたかったのっ……。眼鏡は、この前の遊園地で少し耐性がついてたみたいで……だから今日からは、頑張って外してみようって思ったんだっ……!」