極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 なんだか、申し訳ないなぁ……。

 この前は紗千さんに手伝ってもらっちゃったし、紗代ちゃんに頼りすぎかもしれない。

 でもどうしても、こういった問題は私一人じゃ無理なものだから、頼んで正解だろう。

「よ、よろしくお願いしますっ。」

 私はドレッサーの鏡に映る自分を見ながら、そう言った。



 思っていたよりも、三人の動きは早かった。

 ヘアアレンジは紗代ちゃんと智香ちゃんがしてくれ、軽いメイクは捺ちゃんが。

 眼鏡も、思い切って外してみた。

 だからなのか、私の印象はがらりと変わっていた。

 数分前の自分と全然違っていて、ただただ驚きを隠せない。

「……よしっ、我ながらいい感じっ! ね、どう結衣? こんな感じだよっ!」

 紗代ちゃんはわくわくとした様子で、私の肩を持つ。

 その言葉に促されるよう、私はもう一度鏡に映る自分を見てみた。

 軽く整えられている私の髪は、この度いい香りのヘアオイルがつけられて。

 メイクもほとんどナチュラルで、ぱっと見分からない。

 たったそれだけの事なのに、私は思わず感嘆の声を洩らした。