極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「ふふっ、みんな仲良いねっ。」

「うぇっ? そうかな……? どー見ても喧嘩っぽいと思うんだけど……」

「いやいやあいざっちゃん、結衣には黙っとこう。結衣はあたしたちが思うよりも純粋無垢なんだから。」

「そりゃ見てりゃ分かりますわ紗代たん。こりゃー紗代たんが徹底して守るのも納得納得。」

 ……まただ、私の理解できそうにない会話。

 それでみんなが仲良くするならいいんだけど、ちょっとだけ寂しいかも……。

 私がちょうどそんな思いを抱いた時、智香ちゃんが「あっ!」と大きな声を上げた。

「そろそろ結衣ちゃん変身させてあげなきゃ学校遅れる!」

「え、マジじゃん沢海っち! そんじゃ、いっちょやりますかっ。」

「メイクはあたし担当だから傍観しとくね~。」

「りょーかい! じゃあしばしお待ちをあいざっちゃん!」

 こそこそとそんな会話を交わした三人は、どこか楽しんでそう。

 ……そういえば、私何で連れてこられたのか結局分からず終いだったな。

 だけど智香ちゃんが、私を可愛くする為……とか言ってたから、紗代ちゃんが頼んでくれたのかもしれない。