極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「な、捺ちゃんっ……?」

「うひゃ~、めちゃめちゃ可愛いじゃん結衣ちゃん~! もーこんな事なら早く結衣ちゃんに声かけときゃ良かったよ~!」

「へ? 私に……?」

 紗代ちゃんじゃなくて……?

 突拍子もなく告げられたその言葉に、私は頭にはてなを浮かべる事しかできない。

 そして思った事をそのまま口に出すと、智香ちゃんが同意するように首を凄い勢いで縦に振った。

「ほんとそれそれ~。実はね結衣ちゃん、あたしたち話しかけられなかったの。紗代たんの視線が怖すぎたから。」

「……その事については謝ったでしょ。何今更掘り返して……」

「でもでも! そのせいであたしたちはこーんな可愛い生き物と今まで関われなかったんだよ!」

「うん、だからごめんって。」

 紗代ちゃんと智香ちゃん、それに捺ちゃんが私には理解できない会話に花を咲かせている。

 私だけ何も分かっておらず、最近よく連発するきょとん状態。

 三人とも、楽しそうだな……。

 そう思うと私の口からは、ほとんど無意識に笑みが零れていた。