極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 と思いながら、私は家より少し遠い場所にあるバス停まで歩いていった。

「あっ、結衣おはよー!」

 遠くから、紗代ちゃんの元気な声が飛んでくる。

 だから私も返そうと、声を上げようとした時。

 ……紗代ちゃんの隣に、見覚えのある人が居る事に気付いた。

「お、湖宮さん来た来た。」

「え? そ、沢海さん、どうしてここに……?」

 そう、遊園地で出会ったモテ女子の沢海さんも一緒に居たのだ。

 私と沢海さんは、接点がない。

 それなのにここに居るという事は……。

「ふっふー、沢海っちはあたしが呼んだの! 前に沢海っちから、遊園地で結衣と会ったって聞いた時から気が合って今じゃすっかり友達なの。隠しててごめんねっ。」

「そ、そうだったんだ……。」

 でも、納得かもしれない。

 紗代ちゃんは明るいから、沢海さんのような子とも合う。

 ふふっ、紗代ちゃん凄いな……コミュニケーション能力が高いし、羨ましい。

 こういうのを、ないものねだりって言うんだろうけどなぁ……あはは。

「んじゃ、早速行きますかっ。」