極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 紗代ちゃんは頬杖をついて不思議そうな表情をしながら、そう尋ねてくる。

 実は、プロデュースして!とお願いしてから何も説明ができなかった。

 理由は、ただ単純に時間がなかっただけ。

 お願いをしたと同時にチャイムが鳴ってしまい、その時は何も言えなかったんだ。

 それでどうせならカフェで話をしようって事になって、今に至る。

 秦斗君は今日は用事があるらしく、事前に帰れない事は言われていた。

 でも、私にとってはそっちのほうが都合がいい。

 恋をしていると自覚してしまったし、紗代ちゃんとゆっくり話したかったし。

 秦斗君と帰りたかったな……という気持ちはあるけど、わがままなんて言えない。

 だから今の時間を利用させてもらって、紗代ちゃんに全容を話そうと思った。

 カミングアウトするのは、思っていたよりも緊張する。相手が友達であれど。

 こんな調子で告白なんてできないよね……なんて自嘲しながらも、私は意を決して拳を作った。

 そして大きな深呼吸を一つした後、紗代ちゃんに事の発端を話し始めた。