極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 だけど申し訳なさはある。あんなにきっぱり断ってしまったから、悪い事をしたな……と。

 ……それでも、あれが私の気持ちだから。

 自分の気持ちに嘘は吐きたくない。そもそも、私は嘘を吐くのが苦手だから、無理な話で。

 私は、未だ腑に落ち切っていないような表情でむむむ……と唸っている紗代ちゃんを呼んだ。

「ね、紗代ちゃん。」

「ん? どうしたの結衣。そんな改まっちゃって。」

 頭の中にはてなを浮かべているであろう紗代ちゃん。

 私はほんのちょっとだけ、言おうか迷ってから……こう口を開いた。

「……私を、秦斗君と釣り合うようにプロデュースしてください!」



 放課後、私は紗代ちゃんに連れられ学校近くのカフェに居た。

 ショッピングモールが至近距離にあるカフェ内で、紗代ちゃんははぁ……とため息のようなものを吐く。

 紗代ちゃんがカフェで頼んだのは、ブラックのコーヒー。

 苦党の紗代ちゃんはコーヒーを平気な顔で飲んでから、ゆっくりと言い始めた。

「急にプロデュースしてとか言ってくるからびっくりしたけど……一体何があったの? 結衣からそう言ってくるなんて珍しいじゃん。」