極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「俺も、結衣さんに言いたい事があったから……今、言ってもいい?」

「う、うん。いいよっ。」

 改まってそう言われ、体に緊張が走る。

 顔もほんの少し強張り、息を呑んだ。

 その瞬間だった。

「結衣さんのこと、ずっと好きだった。」

 ……――えっ!?

「あ、ま、待ってっ……そ、それって……」

「嘘なんかじゃない。俺は前から結衣さんのことが好きだったし、今もどうしようもないくらい好きなんだ。」

 真剣な瞳で見据えられて、完全に体が硬直する。

 それと同じくらい真剣な声色で衝撃的な事を言われ、私のキャパは上限に達しそうだった。

「そ、それって、いつから……?」

「結構前から。始業式から一か月くらいした時、結衣さんが俺のことを助けてくれたんだ。覚えてる?」

「……資料を持って行った事?」

「うん、それ。」

 秦斗君に言われて少し考えてみると、意外な事にすぐ思い出せた。

 確かあの時は大変そうだったから、思わず口走っちゃったんだっけ……。

 でも、あの時からって……相当時間が経っている。