極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「大丈夫だよ。俺が居るから。」

「……っ、う、うんっ……。」

 それに答えるように秦斗君の優しい声が聞こえてきて、ほんの少しだけ安心する。

 ……それと同時で、私の心臓はこれ以上ないほどドキドキしていた。



「結衣さんごめん。お化け屋敷ダメだったのに、連れて行っちゃって……」

「あ、謝らないでっ! 私が行くって決めたんだから、秦斗君は悪くないよっ。」

 お化け屋敷を出てから、私と秦斗君は木陰が当たるベンチに座っていた。

 秦斗君はお化け屋敷を出るまで私をお姫様抱っこしていてくれ、出てすぐに私を降ろしてここまで連れてきてくれた。

 だけども申し訳なさそうに謝ってきた秦斗君に、すぐに首を左右に振る。

 秦斗君のせいじゃない。最終的には私が行くって決めたんだから、私のせいだ。

 ……それに、守ってくれたから。

「秦斗君は私のことを守ってくれたんだから、そんな顔しないで……? 私のほうこそ、ちゃんとダメだって言っておけば良かったよね……ごめんね。」

「……結衣さん。」