極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 ……多分大丈夫、頑張ればいけるはず!

 私はそんな、根拠も何もない自信を抱いてお化け屋敷へと向かう。

 そういえば……今日はずっと、秦斗君と手繋いでる……。

 ふと、私はそう思った。

 ぎゅっと握られた手はまるで、離さない……と言わんばかりに繋がれていて。

 ……そうやって考える私は、やっぱりどこか変。

《このお化け屋敷はびっくり要素が強いので、心臓の弱い方にはお勧めしません。》

 びっくり要素、強い……。

 お化け屋敷に入る前、そんな張り紙が視界に入り一瞬身震いする。

 私、本当に大丈夫かな。

 一気に不安と緊張が押し寄せてきて、今すぐに回れ右をしたい衝動に駆られる。

「へぇ……どれくらい強いのかな……。」

「か、秦斗君はびっくりとか強いほう……?」

「一概には言えないけど、そういうのであんまり驚いた事はないかな。」

 気を紛らわせようと質問してみるけど、返ってきたのは嬉々とした言葉。

 あまりにも楽しみにしている様子だったから、私はもう「頑張るしかないんだ」と悟った。