極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 その時に私は、秦斗君のいろんな面を発見した。

 例えば、コーヒーカップは酔わないタイプらしく私がめちゃくちゃに回しても、すっごく楽しんでくれたり。

 急流すべりでは濡れやすい席になってしまったけど、濡れる事に全然抵抗なかったり。

 メリーゴーランドに乗った事がなかった事から、まるで子供のように遊んでいたり。

 いろんなジェットコースターがあったから、乗り比べもしてみたし。

 ……初めて、年相応の秦斗君を見た気がする。

 秦斗君はいつでも大人っぽくてどこか先を歩いている感じで……だからこそ、今日の秦斗君は新鮮だった。

 聞くところによると秦斗君は学校の人と遊んだ事がなかったらしく、私が初めてだと教えてもらった。

 そう聞いた時、私は少し優越感に浸っていたんだ。

 いろんな表情を見せてくれた秦斗君は、私だけしか知らないんだ……って。

 何でそう思うのかは自分でも分からなかったけど、その事実は私にとって嬉しいものだった。

「結衣さん、次はお化け屋敷……行かないっ?」

「お、お化け屋敷っ……?」