極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「……結衣さん、眼鏡はつけなくていいの?」

「うん。今日はずっと外しておくって、さっき決めたの。」

 何を聞かれるかと思えば、すぐに答えられる内容でちょっと安心する。

 ジェットコースターに乗る前……というか、眼鏡を外す時に思ったんだ。

 秦斗君の前では外そう……って。

 今まで私は秦斗君に対しても、信用できていない部分があった。

 だから眼鏡を外したくなかった。

 ……でもそれじゃあ、秦斗君に対して失礼なんだ。

 遊園地に誘ってくれて、記念として指輪もプレゼントしてくれて……。

 元はと言えば、事の発端は私が嘘告白をされたのが根本的なものだった。

 その時に守ってくれたのが、秦斗君だから。

 そんな秦斗君を信用していないって言うのは、あまりにも失礼だと感じたから。

 ……秦斗君の前では、ありのままで居たい。

 次第にそう思ったから、今日はもうつけない。

「そっか。」

 秦斗君は肯定も否定もせず、そう言って軽く微笑んだ。

 ……それだけなのに、どうしてか私の心臓は激しく高鳴る。