極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 傍から見れば俺たち、カップルって見られてるのか……。

 それが凄く嬉しくて、終始にやつく。

 だけども結衣さんは恥ずかしかったのか、未だに顔が真っ赤だ。

「結衣さん、顔赤いけど大丈夫?」

「あっ、うんっ! 大丈夫だよ……さっき、キャストさんに言われた事にびっくりしちゃって……。」

 耳に髪をかけながら、恥ずかしそうに俯く結衣さん。

 ……そんないじらしい反応をするものだから。

「俺はカップルって言われて嬉しかった。」

「え……?」

「結衣さんは、嬉しくなかった?」

 ちょっと意地悪な質問をしてみる。

 俺は結衣さんのことが好きだから、カップルと見られて嬉しい。

 でも結衣さんはどうなんだろう。そんな疑問も込めて尋ねてみる。

 結衣さんは一瞬驚いたように目を見開いたけど、すぐに小さく呟いた。

「秦斗君とは仮だから、複雑な気持ちかな……。だけど、嫌っていう気持ちはなくてね……! えっとね……何て言えばいいのか分からなくて……。」

 結衣さんは乾いたような笑みで、けれど恥じらう姿を見せる。