極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 他の人ならこうはいかない。だからこそ、結衣さんだけが好き。

 結衣さんだけが特別だし、結衣さんだけにしか優しくしたくない。

 俺はそんな、独占欲だらけな事を考えながら結衣さんの小さな手を握った。



 チケットの遊園地はさほど遠い場所にはなくて、少し電車に揺られたら着くところだった。

 最近できたからなのか、どこを見ても綺麗。

「わぁ……初めて来たけど、凄く綺麗……。」

 結衣さんも全く同じ事を思っていたらしく、目をキラキラと輝かせている。

 それがまた可愛くて、息の仕方を一瞬本気で忘れそうになった。

 その後に入場手続きを済ませ、手首にバーコードのついたバンドをつけて入場する。

 このバンドは、アトラクションに乗る時に必要らしい。

 ……だけど、あの言葉は少し恥ずかしかったな。

『可愛らしいカップルさん、楽しんできてくださいねっ。』

 悪意はないんであろうキャストさんに、入場手続きをしている時に言われた言葉。

 でも俺は恥ずかしいというよりも、嬉しいという気持ちのほうが勝っていた。