極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

 ……凄い。

 鏡に映っている私は、見違えるほどいつもよりもおしゃれさんになっていた。

 ゆるくパーマがかかっているだけなのに、格段にいつもと違う。

 可愛い花形のピンもつけてもらって、感嘆の声が洩れる。

「紗千さん……凄いですっ! この髪型、気に入ったかもです……!」

「それなら良かったよ。結衣ちゃんは若干癖っ毛だから、いっその事パーマかけちゃったほうがより引き立つと思ったんだよね。結衣ちゃんの元々のふわふわな雰囲気とマッチしてて、うち的には百点満点!」

「流石姉さん、おしゃれ番長って言われる腕はあるって事ね。まぁ、あたしに言わせれば今の結衣は千点だけど。」

 せ、千点って……聞いた事ない点数……あはは。

 正直自分では点数を付けられないけど、紗代ちゃんや紗千さんがそう言ってくれるって事は、きっとそれくらい変わっているという事だろう。

 紗代ちゃんにも紗千さんにも、感謝でいっぱいだよ……。

「あっ、そういえばお金っていくらですかっ?」

「ん? お金?」

「はいっ……だってここ美容室で、ここまで可愛らしくしてもらったので……。」