極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

「そっかぁ~。もったいない気もするけど、結衣ちゃんがそう言うなら仕方ないね。」

「……ごめんなさい。」

「謝らないでっ! 変に踏み込んじゃって、こっちこそごめんね、結衣ちゃん。」

 眉の端を下げて、申し訳なさそうにしゅんと肩を落とす紗千さん。

 紗千さんに悪い事しちゃったな……せっかく褒めてくれたのに。

 紗千さんへの罪悪感で、胸がいっぱいになっていく。

 でも紗千さんはそこまで気にしていないようで、腕まくりをしてから大きく宣言した。

「それじゃ始めますかっ!」

「お、お願いしますっ。」

「ふふん、ドンと任せて!」

 ドンッという音が聞こえそうなくらい、勢いよく胸を叩いた紗千さん。

 その姿に思わず、小さな笑みが零れる。

 流石姉妹、似てるなぁ……。

 紗代ちゃんも紗千さんと同じ事を言ってくれたし……ふふっ、姉妹って偉大だ。

 私はそう、一人ひっそり思っていた。



「よーっし、これでどうかな?」

「すっごく可愛い……え、結衣写真撮っていい?」

 数分後、セットが終わったらしく紗千さんがカットクロスを外してくれる。