美「あの人は誰なんですか?」


暁「俺の婚約者だ」


美花「今なんて……」


暁「婚約者といった」


美花「それじゃあ私はなんなんですか?」


暁「ただの遊び」


美花「……ッ」


パンッ!!


私は暁さんの頬を思いっきり叩いた。


桃「?!」


美花「最低・・・・・」


暁「言いたいことはそれだけか」


美「今までの言葉全て嘘だったんですね!」


暁「そうだ」


美「あの時信じろって言ったことも!!!」


暁「そうだ」



暁さんは表情を見せ崩すことなく冷たい
目で私を見て言った。


暁「話はこれで終わりか?」


美花「はい」


暁「そうか」



美花「.....最後に1個だけいいですか?」


暁「なんだ、」


美花「この恋を....終わらさせてください…
暁さんの言葉で。」


暁「お前のことはもう好きじゃない
別れよう」


私は暁さんにはめてもらった指輪を
触りながら暁さんの手を見ると
指輪をしていなかった


バカみたい....こんなのずっとつけて
でも....


美花「わかりました.......で、も、この、指輪は、
もっていてもいい......ですか」


泣くのを我慢していて言葉が
上手く話せない



暁「好きにしろ、もういらねぇーし」


美花「はい」



暁「もう行くぞ」



美「はい.....さようなら。
それからこれからはあの人を
大事にしてください!笑」


暁「ああ」


美花「……」


最後はちゃんと応援してあげれるように、
笑顔で、できるだけの笑顔をした


暁「ッ……」


暁さんは一瞬だけ顔を歪ませたような気がした。
暁さんは何も言わずに去っていった。