きずけば流に抱きしめられていた


黒龍『?!』


暁「てめぇ!!!」


3人『何やってんだ!』


潤「なんの真似だ」


流「美花はお前らに渡さねぇ」


暁「黙れ!汚い手を離せ」


流「やだ、と言ったら」


暁「お前をぶん殴る」


美花「待って!」


暁「?!」


美花「流……離して」


流「……」



美花「どうして今更私を求めてくるの?
あの時、私をゴミのように捨てて」


流「お前が、美花が好きだ」


美花「?!」


桃「……」


暁「?!」


流「お前がそばを離れて、気づいた
俺は美花が必要なんだって」


桃「なんで……」


?「これどういう状況?」


美花「流……それは無理だよ」


流「ッ……」


美花「私は、今、流を恋愛感情で見ることは
できない」


流「なんで」


美花「暁さんがいるから」


暁「?!」


美花「今の私の心には暁さんしかいない」


流「なんでだよ!」


美花「暁さんに会わなかったら、流のこと
好きだったと思う。
でも、暁さんに会って暁さんの優しさに
触れて、好きになってた。
だから流、あなたを好きには、ならない」


それに、ズレた歯車はもう、戻らない


流「クッ……」


流は静かに涙を流した


黒龍『……』


美花「……流……ッ私を愛してくれて
ありがとう……ヒック」


今、頭の中は流との思い出が流れていた


それを今、別れを告げる


流「美花を離さなければ……そしたらずっと
前みたいに……こんな形で、終わらずに
……はぁ〜」


美花「私は流のそばにいることは出来ない
でも、友達としてそばにいることは
出来るよ。
最後に話を聞いてくれて、ありがとう」


流「ああ」


私たちは道を間違えたのかもしれない
間違えなければ、悲しい結末は起きなかった


流「美花、真実を調べる」


美花「流……」


桃「?!」


流「だから教えてくれ、あの日
何があったのか、遅くなったが……」


美花「流、聞くの遅いよ笑」


流「だな」


暁「話が着いたなら日を改めろ」


流は私から離れた