「純粋な来栖さんには酷な話で,ショックの大きい事だとは思う。でも,もう今すぐにでも離れなくちゃいけないんだ! じゃないと君まで変な目で見られることになる」
さくりと胸に鳴る。
甚平くんを見上げる私。
それがどんな感情なのかももう分からない。
「世界が違うんだ来栖さん! 君は俺らと同じ普通で,あいつは危ないやつなんだ! 信用なんか出来る人間じゃないんだよ! ……来栖さん?」
「……言い過ぎよ」
「何だって……?」
「いくらなんでも,言い過ぎよ。決して良い行いとは私だって思わないけれど,その子達皆自分で選んで近づいたんでしょう? 榛名くんが声かけて誑かしたんじゃないんでしょう? 良くないことしてるのは,女の子の方もでしょう? どうして彼一人を理解できない怪物のようにいうの」



