私を包む,不器用で甘い溺愛。

息を飲む音に,私は顔を落とす。

突然だったかしら,やっぱり,だめ……?

そう肩まで落とす私の顔を,榛名くんはまたあげるように促した。

榛名くん……私の顔に手を添えるのが,すき,なのかしら……

広く包む温もりに,猫にでもなったような気分。

彼は私を確認するように見ると,ぎゅっと目をつぶって。

次に開けた榛名くんの目は,どこかまた赤らんで見えた。

そっと近づくのは,彼の綺麗な顔。

同意の,合図。

私も,不慣れにふるふると瞳を閉じる。

その瞬間,時も忘れるような感触がして。

ふにゅりと唇が押され,じわりと離れていった。

ゆっくり瞳を開け,ぱちぱちと繰り返す。

次にやってきたのは,予想もしない喜びだった。

こんな,感じなのね。

こんな,気分になるのね。

それは,こぞってしたがるはずよ。



「ね……榛名くん。もう一回……して……?」



私からこんなこと頼むの,変かしら。

恥ずかしくても何でも,もう一回,榛名くんにキスしてほしい。



「……っありす,ほんとに,もう一回,だけだから……これ以上は,可愛すぎて……俺がもたない」