私を包む,不器用で甘い溺愛。

だけど。



「この間ね,すずちゃんとクリスマスの話題になったの。それで,どこまで進んでるの? って聞かれて」



私,最初何の事だかさっぱりで。



「聞かれること全てに,ただ答えたの。そしたら,驚かれてしまって」



ああそうよねって,初めて思い至ったの。



「榛名くんだって,男の子だもの。そうゆうこともあるだろうって私,半端な知識で思って。頷かれても,横に振られても,良かったの私。ただ,確認しておきたくて,それだけで……」



なのにきっと,困らせてしまったわ。

こんな風にみっともなく泣くつもりじゃなかったのに。

涙をぬぐい,また覆うと,榛名くんはそれも剥ぎ取ってしまう。

1つも見逃さないと言うように。



「こっち向いて,ありす」



今度の抵抗は,聞いてくれるつもりはないよう。

辛抱強く私をまって,私も観念してしまった。