私を包む,不器用で甘い溺愛。

なんて,答えるの……?

こつこつこつと時間の立ったのち,彼は困惑し,頬を赤らめる。



「あ,いいえ! なんでも,ないの……ごめんなさい……!!」



あぁ,何て恥ずかしいんだろう。

言わなきゃ良かったのに,私ったら……

榛名くんの反応を見れば分かる。

私とそんなこと,考えたこともなかったって,そうゆう反応だわ。

そこにはきっと,私が私みたいな人間だからって,魅力なんて無いからだと言うことも分かってる。

どうしてそんな,思い違いをしたんだろう。

だってそれが,普通だって,言うから……



「っ,映画,みるんだったわよね。急に,私ったら,ごめんなさい……!」


榛名くんの横から,すっと立ち上がる。

さっきまでトランプをしていた机にも,足を引っ掻けないように急いで。

今すぐにでも消えてしまいたい。

私の言う,ただ尋ねるための勇気なんてものは……全部全部,失敗の間違いだった。

変な子だと,思われたに決まってる……!



「待って,ありす」