学校に行ってみたら何かわかるかもしれない。 今の私にできることは、多分そのくらいだから。 …このまま元の体に戻れなかったら、お母さんやお父さん、彩凜ちゃんと会えなくなる。 詩音先輩ともう一生会えないかもしれない…そう思うだけで、胸が張り裂けそう。 「っ…ダメダメ。弱気になっちゃダメだよ、芙羽梨…!頑張らなきゃ…!」 頬をパチンと叩き、気合を入れた。 またもう一度、詩音先輩の笑顔を見るために。