甘くて優しい青春恋物語 ~恐怖のドキドキと恋のドキドキは紙一重~

 それが最近、一番驚いた事だ。

 だけどここで、兄弟喧嘩をしてもらっちゃ困る。

「先生、風真君! こんなところで喧嘩しないでください! 一年生ぽかーんってしちゃってますよ!」

 一年は今日から本格的な部活だというのに、早々喧嘩を見せられてどう反応すればいいか分かっていない様子。

 私も反応の仕方が分からないけど、とりあえず二人を止めなきゃと思いそう意見した。

 すると意外な事に、風真君があっさりやめてくれた。

「……分かったよ。それじゃ、部活始めるね。」

「え、ちょ、風真ノリ悪くね……?」

「兄さんうるさいから黙ってて。」

「……はい。」

 先生、ちょっと可哀想……。

 先生は綺麗なほど顔が整っているから、何だか申し訳なくなる。

 もちろん、風真君もかっこいいけどっ……!

 でも先生がノリ良すぎるのも、あんまり良くない事だと思ってしまう。

 私も少しそう思ってしまったから、結果的には良かったのかもしれない。

 私は一人そんな事を考え、直後の風真君の言葉で部活が始まった。