「……わ、私も風真君のこと……もしかしたら好き、かもしれないっ……。」

 風真君に告白なるものをされた直後、私はそう言った。

 まさか風真君が、私を好きだなんて……全く予想していなかったけど。

 ……私もよくよく考えてみたら、風真君が好きなんじゃないかという結論に至ったのだ。

 私の言葉に、今度は逆に風真君が驚いてしまっている。

 けど私は自分の気持ちを整理する為に、一つずつゆっくりと口に出していった。

「風真君と一緒に居るとね、一人の時や友達と居る時より落ち着けるんだ。それにね、さっきも風真君にお姫様抱っこされた時、すっごくドキドキして。いつもよりも体温が上がっていったんだ。」

 あれ、言っていったら余計にそうかもしれない。

 ドキドキするって時点で、私風真君に恋してるのかもと分かってしまう。

 ……でももう一つだけ、確信を突く事があった。

 これは確実に、風真君に恋してるって事が。

「……風真君がオカルト好きな私を受け入れてくれたのが、一番嬉しかった。風真君がいなかったら、きっと私は今頃ダメダメ人間になってたかもしれない。」