都市伝説スポットに行く時、空音の言葉に正直ムキになった。
『私なんか、誰も好きにならないから。』
どういう気持ちで空音はそう言ったのかは分からない。
でも、“誰も”……なわけ、ないじゃん。
だって空音は……俺に、光を与えてくれた存在だから。
まだ俺が高校二年生に上がったばかりの頃、俺は一人で落ち込んでいた。
というか……もう何もかも、どうでもいいみたいな感じで。
それはこの、自分の“霊視”の能力のせいだ。
この能力は欲しくて手に入れたわけじゃない。幼い頃にある日突然、発症したものだった。
小学生や中学生の時は何も考えず、俺は思った事を口にしてしまっていた。
だからだろう。俺がいろんな人から忌み嫌われているのは。
『高野、霊が視えるって厨二病かよ。だせーだろ。』
『霊じゃなくて現実見ろってな。』
面と向かってそう言われたのは、結構傷ついた。
俺だって見たくない。できる事ならいますぐ消し去ってしまいたい能力なんだ。
でもできないから、俺にはどうする事もできない。
『私なんか、誰も好きにならないから。』
どういう気持ちで空音はそう言ったのかは分からない。
でも、“誰も”……なわけ、ないじゃん。
だって空音は……俺に、光を与えてくれた存在だから。
まだ俺が高校二年生に上がったばかりの頃、俺は一人で落ち込んでいた。
というか……もう何もかも、どうでもいいみたいな感じで。
それはこの、自分の“霊視”の能力のせいだ。
この能力は欲しくて手に入れたわけじゃない。幼い頃にある日突然、発症したものだった。
小学生や中学生の時は何も考えず、俺は思った事を口にしてしまっていた。
だからだろう。俺がいろんな人から忌み嫌われているのは。
『高野、霊が視えるって厨二病かよ。だせーだろ。』
『霊じゃなくて現実見ろってな。』
面と向かってそう言われたのは、結構傷ついた。
俺だって見たくない。できる事ならいますぐ消し去ってしまいたい能力なんだ。
でもできないから、俺にはどうする事もできない。