「!?」
驚いて、声にならない声が漏れる。
初めて、男の子の手握った……。
今まで交際と言うものをした事も、男友達が居た事もない私。
だから例え風真君であれど耐性なんてなくて、少し怖かった。
けど……何だか、風真君に手握ってもらえると落ち着く。
ここが都市伝説スポットという事も忘れそうなほどの安心感に包まれ、温かい気持ちになっていく。
「俺の傍から離れないでね。」
極めつけには囁くような声、でもはっきりとそう言われて安心感が確固たるものに変わった。
「うん、絶対離さない!」
離して幽霊に遭遇したくないから、ずっと握っておこう!
私は風真君の手を握り返し、ゆっくりとトンネルへと足を踏み入れた。
トンネル内は涼しくて、夏場だと丁度いいような気温。
でもきっと、この涼しさは心霊スポットと同じような原理なんだろうなぁ……。
と、自分で希望を壊すような考えを抱きながら、風真君の背中を見つめる。
私よりも大きくて、こういう時は頼もしい風真君。
いつもは上品でどこかの貴族様みたいな雰囲気を醸し出しているけど、今はとても男らしく感じる。
驚いて、声にならない声が漏れる。
初めて、男の子の手握った……。
今まで交際と言うものをした事も、男友達が居た事もない私。
だから例え風真君であれど耐性なんてなくて、少し怖かった。
けど……何だか、風真君に手握ってもらえると落ち着く。
ここが都市伝説スポットという事も忘れそうなほどの安心感に包まれ、温かい気持ちになっていく。
「俺の傍から離れないでね。」
極めつけには囁くような声、でもはっきりとそう言われて安心感が確固たるものに変わった。
「うん、絶対離さない!」
離して幽霊に遭遇したくないから、ずっと握っておこう!
私は風真君の手を握り返し、ゆっくりとトンネルへと足を踏み入れた。
トンネル内は涼しくて、夏場だと丁度いいような気温。
でもきっと、この涼しさは心霊スポットと同じような原理なんだろうなぁ……。
と、自分で希望を壊すような考えを抱きながら、風真君の背中を見つめる。
私よりも大きくて、こういう時は頼もしい風真君。
いつもは上品でどこかの貴族様みたいな雰囲気を醸し出しているけど、今はとても男らしく感じる。

