私は見るだけで十分だからっ……。

　……そういえば。

　ふと、私が所属している同好会の事を思ってしまう。

　そういえば今年も、入ってくれた一年生少なかったなぁ……。

　オカルト同好会は人が少ないから、緩いけれどそろそろ部活として認められなくなりそうな危機になってきている。

　私が考える事じゃないけど、つい悶々と考えてしまう。

　人が多いのは好きじゃないけど、少ないのは少ないので何となく嫌だ。

　明日から、新一年も参加する部活が正式に始まる。

　うーん、一体どうなるんだろう……。

　楽しみな気持ちと不安な気持ちが、半分ずつ占めている。

　だけどやっぱり楽しみで、私はわくわくしながら眠りについた。



　次の日、あくびを洩らしながら教室へと入る。

　昨日ちょっと夜更かししちゃったから、いまいち眠気が抜けない……。

　家を出る前に冷たい水で洗顔をして、目は覚めているはずなんだけど……。

　と思いながら、自分の席に荷物を置く。

　それと同時タイミングに、友達が目の前の席に座った。

「おはよう、空音。……何かめっちゃ眠たそうじゃない？」